大会実行委員長より


 

長野県では、信州型自然保育認定制度が始まり、多くの幼稚園・保育園・認定こども園等の賛同を得るとともに認定される園が増えています。そして、保育・幼児教育の在り方を模索する中で、自然を生かした保育が「森のようちえん」という形で注目を浴び始めました。また、自然と教育の真理は、日本の幼児教育100年の中で、ゆるぎなく示されてきています。しかし、残念なことに幼児教育は見えない教育と言われていることから保育・幼児教育の内容や方法の解釈が難しく、実銭は一人一人の保育者にゆだねられています。その為、時代の要請の中で、時には真理とはかけ離れた方法での保育が行われていることもあったと思います。保育・幼児教育の本質は、心理学、哲学、教育学、科学、文学、芸術等といった深い洞察により、初めて美しい技術や保育の形に発展すると考えます。 

 

そこで、第1回研究大会においては、我が国の保育・幼児教育の原点であるドイツのフレーベルの思想を再考しながら、敏感期である幼児期の保育・教育の奥深さと、保育者・教育者としての在り方も考えていきたいと思います。そして、今日の我が国の保育・幼児教育の課題を明らかにし、我が国にあった自然環境や地域資源を利用した自然保育(幼児教育)を考えるはじまりとしたいと考えています。

 

大勢の皆さまのお越しをお待ち申し上げております。

 

          (大会実行委員長 碓井幸子)